2018年初め、真冬の北海道。

しばれる※1寒さの中 、小樽市のスキー場「SNOW CRUISE ONZE(スノークルーズ オーンズ)※2」のゲレンデで、仁王立ちを続ける男達。

凛々しく、たくましいこの後ろ姿は、フォーシーズンズの山下代表と沼田プロダクトマネージャー。
彼らはなぜ、スノボを楽しむわけでもなく、寒さを堪えてただゲレンデに立ち尽くしているのか・・・。
一体その理由は・・・。

 

しばれる※1 厳しく冷え込む。凍る。北海道の方言。
SNOW CRUISE ONZE(スノークルーズ オーンズ)※2 北海道小樽市春香町にあるスキー場。

実証実験!新作スノボウェアの保温性はいかに。

そう、決して遊んでいるわけではありません。
研究を重ね、新開発した2018年モデルのスノボウェアの暖かさを、自分達の身を持って実証するため、サーモグラフィ実験※3に挑んでいるのです。

これまで約10年間、スノボウェアの研究を重ね、毎年アップデートを続けて来ましたが、やはり常に改善点は残ります。
そして2018年、特に力を注いだテーマが「保温性」。

もちろんのこと、ずっとウェアの「保温性」は重要なテーマでしたが、これまではインナーの重ね着を前提にした「保温性」の提案でした。
しかし、「実際そんなに重ね着しないよ!」というお客さんの声もあり、今年は中綿の素材にこだわった1枚もので、簡単に問答無用に暖かいウェアを目指そう、というところからスタートしたのです。

今回、スノボウェアに導入した中綿素材は、赤外線を吸収し、変換して発熱する効果がある「フレサーモ®︎アルファ※4

一体どのような実験を行ったのか。
男達の戦いの裏側をご紹介!

 

サーモグラフィ※3 物体から放射される赤外線を分析し、熱分布を図として表した画像、またそれを行なう装置。(Wikipediaから引用)
フレサーモ®︎アルファ※4 フレサーモは、KBセーレン株式会社の登録商標です。

サーモグラフィ実験の裏側

サーモグラフィ実験の手順としては、
まず室内で、サーモグラフィカメラを使い、大人2人の平常時の体温を計測。

サーモグラフィカメラをこの日のために特別にレンタル。

その後、一人は一般的な中綿を使用したスノボウェアを、もう一人は新しい中綿素材「フレサーモ®︎アルファ」を使った新モデルのスノボウェアを着用し、ゲレンデに飛び出します!

この日のオーンズのゲレンデ気温は、氷点下5度。
オーンズは海が近いので風も強く、体感としてはかなりの寒さ。

そして、この極寒の中で15分間ひたすら立ち続けます。
あー、寒い寒い。

 

すると、二人の口から出るコメントに早速違いが!

沼田:左「んー、ちょっと寒いっす。」
山下:右「あ、全然あったかい!普通に立ってられる。」

沼田は一般的な中綿を使用したモデル、山下は新しい中綿素材「フレサーモ®︎アルファ」を使用した新モデルを着用中。

15分が経過後、室内に戻り、そそくさとウェアを脱ぎ捨て、パンツ一丁でサーモグラフィカメラの前へ!
(お見苦しいので、写真は控えさせていただきます。)

2人の体温を別々に計測し、比較をします。
果たして、身体の色はどれくらい違いがあるのでしょうか。

サーモグラフィ計測結果

まずは、「一般的な中綿素材」を使用したスノボウェアを着用したサーモグラフィ。

そして、「フレサーモ®︎アルファ」を使用した新モデル。

一般的な中綿素材のウェアに比べて、フード部分から全身にかけて、体温が上がっている(赤い部分が多くなっている)のがわかります!
ほっと一安心の男達・・・。

実際に着用した感想でも、「すごく暖かい!」という体感というよりも、「このままずっといれる!」という体感が強いとのこと。

一般的な「暖かいウェア」の場合、ガンガン滑っていると、逆に暑くなって来て、苦痛に感じることもしばしばですが、
新モデルウェアは、暖かすぎず、程よい着用感を継続的に保ち続けることができるのが、最大の特徴であることがわかりました。

寒さで地味に体力を奪っていく、リフト待ちの時間なども、継続的に体全体を保温してくるはず。

とても実りある検証実験でした!

「機能性が十分に発揮されていたので結果は満足だけど、何より実際に自分達で体感できたのが一番の収穫。」と山下。

暖かいコーヒーを飲みながら一息つくフォーシーズンズメンバー

しかし、自分達が追い求める「理想のスノボウェア」にはまだまだ。
これからも男達の探求は続いていきます。